ADH分泌異常症【ADHぶんぴいじょうしょう】
ADH分泌異常症とは?
ADH(抗利尿ホルモン)の働きは、腎臓から体内に水を取り込み水を保持することで、体にとって必須のたいへん重要なホルモンです。
このホルモンの分泌が異常になる代表的な病気としては、ADHの不足によって発生する中枢性尿崩症、ADHの過分泌により発生するSIADH(ADH分泌過剰症)という全く異なる2種類の疾患があります。
ADHは脳の中の視床下部という場所で合成され、下垂体の後葉から血中に分泌されるホルモンで、腎臓で作用を発揮します。
病院などの検査時に水分の過剰貯留により発生した低ナトリウム血症として発見されることがほとんどです。
主な症状
中枢性尿崩症では多尿、口喝、多飲が主な症状で、その他に、皮膚や口の中の乾燥
(ねばねば感)、微熱、食欲不振などが起こることもあります。
典型的な場合には、1日の尿量は10〜15リットルにもなります。
多尿や口渇は糖尿病の症状としても出てくることがあるため、糖尿病を心配されて
医療機関を受診される場合もありますが、尿の糖や浸透圧を検査することで簡単に
区別できます。
中枢性尿崩症では睡眠中も排尿が1−2時間毎にあり、そのたびに水を飲むため
睡眠障害ともなります。
この病気では脱水経傾向になりやすく、夏季でも汗が出ないとか舌がからからになることがあります。
小児では夜尿症として発症することもあります。
続発性中枢性尿崩症では脳腫瘍などの原因となる疾患があるため、腫瘍の症状(頭痛、
ものが見にくくなるなど)が同時に出ることがあります。
SIADHは通常定まった症状がないため、患者さんにとっても医師にとっても気がつきにくい病気です
■注意事項
・少しでもこころやからだに異常や不安を感じたら、迷わず病院に行くことをオススメします。
・医薬品は、医師・薬剤師の指示に従い、個人の責任においてご使用ください。
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